
兵庫県で人気のハイキングスポットといえば
兵庫県で人気のハイキングスポットといえば、六甲山や摩耶山を挙げる人が多いのではないでしょうか。
公共の交通機関からのアクセスがよく、標高もほどほどで誰でも気軽に楽しみやすい山です。
また、摩耶山からの夜景は、車でも山頂付近まで登ることができカップルに大人気です。
ナイトハイクと夜景を楽しみに一人で登ると、気まずい思いをするくらい夜の摩耶山はカップルで溢れかえっています。

淡路島は海だけじゃない
海水浴シーズンには多くの観光客が押し寄せる淡路島。
しかし残念ながら、2020年は新型コロナウイルスの影響で各地の海水浴場が閉鎖。
がっかりしている人も多いことでしょう。

そんな海が人気の淡路島ですが、実は山も捨てたものではないんです。
「淡路島の海に遊びに行こう!」は、あっても「淡路島の山へ遊びに行こう!」は、ほとんどありません。
圧倒的に海のイメージが強い淡路島、ではどんな山があるのか、それをこれから紹介していきます。
淡路島最高峰は?
六甲山や金剛山、生駒山など、関西で知っている山を挙げてもらったら、山に興味がない人でもいくつかは名前が出てくると思います。
登ったことがある山はと尋ねても、関西は低山で気軽に歩ける山が多いので、多くの人が一度くらいはどこかしらの山を歩いた経験があると答えるのではないでしょうか。
しかし、少し質問を変えて、「淡路島の山って知ってる?」「淡路島の山って歩いたことある?」と尋ねると、関西在住でも淡路島以外の人は、歩いた経験どころか名前も知らい人がほとんどです。

そんな人たちのために、淡路島で最も標高が高く、最もポピュラーな山、『諭鶴羽山』を山歩き目線で紹介したいと思います。
それでは、山歩きスタート!
諭鶴羽古道の表と裏
諭鶴羽山の登山ルートは大きく2つに分かれます。
諭鶴羽古道の表と裏。
海側の「表参道」は閉鎖期間があったり、斜度もきつめなので、おすすめは「諭鶴羽ダム」から登り始める「裏参道」。

ダム周辺には無料駐車場が点在しトイレもあるので、安心して楽しめますね。
では、その裏参道(約3.4km)を歩いていきましょう。
最初だけ頑張って
裏参道の登山口は階段になっており、それがなんとも歩き難い。
急なだけならまだいいのだが、足を置く幅がとにかく狭い。
転倒に注意しながら、僅かな段数なので、その歩き難さも楽しんじゃいましょう。

短い階段が終わると現れるのが、石がごろごろこれまた歩き難い急斜面。
でも大丈夫、距離は短いしスタート直後。
体力はほぼ満タン、焦らずゆっくりウォーミングアップのつもりで乗り切りましょう。
歩き難い階段と短い急斜面だけ頑張れば、あとは歩きやすいコースを鳥のさえずりをBGMにのんびりと自然散策を楽しみながら頂上を目指します。
要所要所に道標が設置されており、まず迷うことはないでしょう。

また、コースのほとんどが木陰になっており、日差しが強く暑い時期でも、比較的快適に歩くことが可能です。
日焼けが気になる人には、諭鶴羽山の裏参道は非常におすすめなコースです。

そして、諭鶴羽山の山歩きで忘れてはならないのが、鹿の存在。
直接見かけたり、走る音が聞こえたり、山のあちらこちらで鹿の気配を感じることができ、一人でも寂しさを感じることなく山歩きが楽しめます。

そんな鳥たちのBGMや鹿との出会いを楽しんでいるうちに、この「諭鶴羽神社」と「諭鶴羽山頂」への分岐点にたどり着きました。

ここを右手山頂方向へと進めば、間もなく淡路島で最も標高の高い場所へ。
淡路島最高峰「諭鶴羽山」607.95m
山頂は広々とした空間ではありませんが、フラットで景色を楽しむには十分な広さがあります。

南には海の景色、北には淡路島の街を見渡すことができ、登ってきた体には最高に気持ち良い風を感じることができます。

ここでのんびり休憩したいところですが、もう少し待ってください。
諭鶴羽山の楽しみはまだ続き、おすすめの休憩スポットは別にあるんです。
母なる神様が祀られる「諭鶴羽神社」
諭鶴羽山頂の景色を楽しんだあとは、これまで登ってきた進行方向へと「諭鶴羽神社」へ向かって下っていきます。

「国生み神話」で知られる伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冊尊(イザナミノミコト)が奥ノ院に祀られ、本社には神代の昔、夫神の伊弉諾尊と共に多くの神々を生んだ「母なる神様」である伊弉冊尊が主神として祀られる『諭鶴羽神社』。


縁結び、安産、家内安全の神様として広く崇敬されています。
山上でのトイレはここで済ませておきましょう。

休憩は屋外派?屋内派?
諭鶴羽神社で国生み神話に思いをはせた後は、いよいよお待ちかねの休憩タイム。
神社の隣には、誰でも利用可能な休憩所があり、不意の雨でも濡れずに安全に休憩が可能です。
中は結構広く、テーブルや椅子も用意されています。
山だからと言って、室内での火器使用は厳禁ですよ!

自然の中にこういうところがあると、快適だし安心できますね。
でも、もっと気持ち良い場所が、休憩所の先にあるんです。
休憩所の前を通り過ぎると短い登坂があり、そこを登ったところに広がっているのが、『山ぼうしの広場』。

綺麗な芝生の広場で、天気が良ければ自然を味わいながら、屋外で休憩するのがおすすめです。

日影が少ないので、ここは山ぼうしの広場、帽子は必須アイテムですよ。
自然の音に耳をすませてみませんか
休憩のあとは、再び山頂を経由し登ってきた裏参道を下山します。

登りよりも心肺機能は元気なはず、周囲の音や風景を意識しながら歩いてみましょう。
どこかで鹿がこっちを見てますよ。
どこかを駆け抜けて行きますよ。
友達との楽しいおしゃべりも声を抑えめが、諭鶴羽の山歩きにはおすすめです。
最後の最後が要注意!
そうこうしている間に、麓の諭鶴羽ダムがちらちらと見えてきました。

登山口はすぐそこです。
突然ですが、覚えていますか?

そう、登りの最初に通った、あの急で足を置く幅の狭い歩き難い階段。
下りはもっと歩き難いんです。
ダムの景色に目を奪われがちですが、最後まで集中して安全に!

「お疲れさまでした。」
優しくてちょっとだけ厳しい、そんな淡路島最高峰で信仰の山『諭鶴羽山』の山歩きでした。
せっかくなので
時間に余裕があれば、ダム湖周辺の散策もセットで楽しみたいところ。
ここは地元住民の散歩やジョギングコースとしても親しまれています。

ダム湖の周遊路は所々に水場近くへ下りられ、平地が広がっているスペースが設けられており、山に登らなくても、諭鶴羽ダム湖散歩&ピクニック、なんて楽しみ方もいいかもしれませんね。

淡路島で、高い(金額)遊びで気分をあげるのもいいですが、たまには、リアルにあがる高い(場所)遊びもいいのではないでしょうか。
<おまけ情報>自然散策後に使いたい淡路島の温浴施設
『美湯松帆の郷』
明石海峡大橋が望める抜群のロケーション。
「松帆の郷」「道の駅あわじ」「淡路IC」「岩屋ポートビル」を巡回する無料送迎バスが走っており、マラニックにもってこい。
『東浦花の湯』
東浦ターミナルパークから最も近い温浴施設。
宿泊施設やスポーツ施設も併設しており、淡路島をゆっくりたっぷり楽しみたい方におすすめ。
『パルシェ香りの湯』
場所的に車がないと利用し難いが、宿泊や観光施設を併設しており、お土産もここでOK!
香りに包まれた時間を楽しもう。
『南あわじクア施設さんゆ〜館』
場所的に車がないと利用し難いが、施設内には子供が遊べるコーナーがあり、小さなお子様連れにおすすめ。
3km程先には淡路島最高峰の諭鶴羽山があり、ハイキングが楽しめます。
『南あわじリフレッシュ交流ハウスゆーぷる』
場所的に車がないと利用し難いが、スライダーのあるお風呂など遊び心満載。
また、淡路島で最も美しいビーチ「阿万海水浴場」にも車で数分と近く、合わせて楽しみたい人におすすめ。
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